建物の色について

漫画家の楳図かずおさん宅の外壁の色が訴訟問題となっていましたが、東京地裁は本日「違法とはいえない」とする判断を下しました。

これは、楳図かずおさんが建設した外壁が紅白縞模様の自宅をめぐり、近隣住民2人が「周囲の景観を破壊する」として、楳図さんらを相手取り、外壁の撤去を求め訴訟を起こしたものです。

地裁は「保護されるべき景観利益があるとはいえない」また、「仮に景観利益があるとしても、周囲との調和を乱すような建物ではない」とし、原告の請求を棄却しました。

数年前にも、横浜市青葉区でピンク色のマンションが問題となりました。隣の住宅は、朝日が反射して室内がピンク色になったそうです。

「騒色」という言葉をご存知ですか。
Yahoo!辞典で、「さまざまな無秩序の音で不愉快な感じを与える「騒音」からの類推語で、日常生活の平静さをかき乱し見る人に不快感を与えたり、あまりにも不必要な色づかいの状態を表現したもの。」とあります。

つまり、人を「いや」な気分にさせる色使いです。

住宅は個人でお金を出して建てるものですから個人の好きにしてもよいという意見も有るかと思います。
しかしながら、個人の家といえども建築は街並みのひとつであり都市の一部でもあるのです。

街並みとの調和が美しい都市景観を造っていくのではないでしょうか。
色って大事ですよね。



屋上緑化

先日、相模原市役所で仕事を済ませた後に階段を降りようとした時、「屋上緑化実験中」の文字が目に入りました。
階段を上がっていくと、屋上一面にいろいろな緑化の実験を行っていました。



様々な緑化メーカーが芝生や低木による緑化のデモンストレーションを行っています。





屋上緑化は最上階の空調負荷を減らしたり、ヒートアイランド現象緩和等エコ効果はありますが、一方でコストの問題や荷重による建物への構造負荷、葉っぱなどで排水が詰らないようにするなど検討課題も多いのも事実です。

今、建設中の西区の障がい者福祉施設の屋上にも緑化を行う予定です。
詳細はこれから決めていきますが、約80屬魏崔鼎箸靴督稾擇箍屬鮨△┐泙后

私たちの事務所でも、いままで保育園の屋上を緑化した事例があります。



屋上の庭もけっこう気持ちが良いものです。



エコな事を思えば、積極的に屋上緑化や壁面緑化を取り入れたいと思います。

市町村によっては助成金を出す場合もあります。
ちなみに横浜市はコチラ→「横浜市環境創造局 屋上緑化の助成」をご覧下さい。




渋谷駅

今日は、川崎の中原消防署に打合せに行った帰りに今度、目黒区で共同住宅の計画があるため、敷地の視察にいってきました。
渋谷で東急東横線から田園都市線に乗り換えるために地下に降りていくと大きな卵形のものが突如目の前に・・・


大きな卵の正体は、日本を代表する建築家の安藤忠雄氏が手がけた東京メトロ副都心線の渋谷駅で、「地宙船」と呼ばれる卵型の空間が地下に挿入されています。


コンコースからプラットホームに降りていく際に、卵の割れ目からこの「地宙船」の中に入っていくような空間構成になっています。


また、コンコースやプラットホームの空間を楕円形の吹き抜けが地上まで繋いでいて、自然換気を行っており、大規模な地下駅では初の試みのだそうです。自然換気と輻射熱による冷房などを採用した結果、計算では二酸化炭素の排出量を年間1000t削減できるそうです。エコですね。

私たちの事務所でも建物の設計をする際、積極的に地球温暖化対策やエコにつながることを提案するようにしています。もちろん、オーナーの理解とコストが許せばというこになりますが、少しずつでも実現できればと思います。


渋谷駅の改札を出ると警察官やテレビカメラを構えている人が大勢いて、なにかと思えば、猿が案内板の上にいました。まさか都会の真ん中で、猿に会えるとは思ってもいませんでした。

「東急東横線のりば」の「急」の字の上に猿がいます。ビックリ!



緑のカーテン

横浜市の中区役所の外壁に「緑のカーテン」があります。
沖縄県の宜野湾市から寄贈されたゴーヤの蔦が2階の高さまで育っています。


「緑のカーテン」は、八都県市首脳会議という、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市及びさいたま市が共同して広域的課題に取り組む会議がありますが、その中の緑化政策専門部会が行っているキャンペーンで、各市や区でゴーヤの苗や朝顔の種を配布したりもしています。


「緑のカーテン」はいわゆる壁面緑化のひとつですが、地球温暖化対策の一環として主につる植物を用いて外壁を覆い、建築物の温度上昇を抑える事を目的としています。その他にも、プライバシーの確保や遮光といった効果も期待できます。

隣のなか区民活動センターでも「中区地球冷やし隊」なる緑のカーテンを行っていました。



建築業界も二酸化炭素の排出抑制や省エネルギーの工夫をする等、さまざまな対応をしていく必要があるなか、身近なところから地球温暖化対策をしていくという事は非常に有意義な事だと思いますし、積極的に取り組むべき問題だと思います。



保土ヶ谷PAのトイレ

川崎での打合せの帰りに、第3京浜の保土ヶ谷パーキングエリアに寄りました。



第3京浜を使うときはよく寄るのですが、ここの男子便所は小便器の前が全面ガラス張りで開放感があり、気持ちが良い空間です。
女子便所は分かりませんが、走っている車を見ながら用が足せるトイレはなかなか無いと思います。おそらく、走っている車からは見えないのでここまで開放的にできるのだと思いますが、明るく景色の良い便所は良いですネ。



私たちも建物のプランを考える時、できる限りトイレは外気に面する配置とし開口部も大きくとるようにしています。ただ用を足すだけではないプラスアルファの空間が提案できればと思います。



免震構造

横浜市役所が耐震補強工事を行っています。



現市庁舎は1959年に竣工し、設計は日本の近代建築に数多くの名作を残した建築家、村野藤吾によるものです。



現市庁舎の老朽化に対応するため、現在耐震補強工事を進めていますが、内容は免震構造に変えるといものです。
「免震レトロフィット」という工法を採用しています。既存建物の周囲にドライエリアを設け、地下1階の柱脚部に免震装置を設置するというかなり大規模な耐震工事です。



免震構造は大地震が起こった時に強い揺れをゆっくりな揺れに変える事で建物を守る構造で、コストはかかりますが最近では共同住宅や一般住宅にも見かけるようになりました。
耐震補強工事も方法はさまざまです。まずは耐震診断を行い早い対応が大切です。



障がい者福祉施設の現場から〜建設資材の納期

建設資材の価格高騰は色々な事に影響しています。
今回の工事では、2本の杭をジョイントする事は以前のブログでも書きましたが、
上杭に使用する鋼管杭は鋼材の価格高騰と品薄のため納期がだいぶ延びています。



メーカーの担当者に話を聞いたところ、他の物件で5月に発注して現場に入るのが10月とのことです。実に4〜5ヶ月製作に時間がかかっている状況です。今後は半年かかるとの予想もでているそうです。

建物の設計を行う際は、使用する材料のコストはもちろん納期にも配慮が必要です。特に、今回のように補助金物件であったり、工期が決まっている物件であれば致命傷となりかねません。

設計者として、常に建築資材の市況も把握しておく事が大切です。



工事費の高騰

今日も雨模様です。
関東地方も平年よりも6日早い梅雨入りとなりました。

5月31日の新聞に、山梨県甲府市で一般競争入札を行ったところ参加社がゼロで入札が成立しなかったという記事がありました。
甲府市が、市立小中学校3校の体育館新築工事(総額約7億7100万円)の一般競争入札の公告をしたところ、参加資格のあるAランクの全業者(約15社)が辞退を申し出て、入札が成立しなかったというものです。

市は「異例の事態」として、半数以上の業者から見積価格の内訳を提出させ、聞き取りしたところ「建築鋼材など資材の高騰でどうにもならない」と回答があり、また更なる高騰を懸念したとのこと。

鋼材の原料となる鉄くずの価格は今月で1トン当たり6万5千円(関東地区)と高騰しており、今後は7万円になるとの予想もでています。
最大の要因は北京五輪のほか、韓国の造船業好況なども挙げられます。

そんな中、国土交通省は契約済の公共工事の支払額を見直し、資材の価格高騰分の一部を上乗せして支払う方針を明らかにしました。
鋼材が今年に入って約50%値上がりしたほか、セメントやアスファルトなども高騰していることを受けた措置です。

これは「単品スライド条項」という仕組みで、公共工事の契約モデルとして国の約款に1981年に盛り込まれていたものを適用しようという訳です。
しかし、これはあくまでも公共物件の契約済のものに限られますので、契約前の物件は対象外です。

設計者の立場としては、予算を組む際にこうした建設資材の価格の先行きも十分検討しなくてはなりません。
オーナーそして私たち設計者の想いを実現するためにも、今まで以上に計画段階から予算をしっかり検討する必要があります。



中国四川省の地震

中国四川省での大地震では、中学校が倒壊し多くの生徒や先生が犠牲になりました。他にも幼稚園の園舎が倒壊したというニュースもありました。連日、心が痛むニュースばかりです。

同じ年頃の子供を持つ親として痛たまれない気持ちでいっぱいになります。心からお見舞い申し上げます。

先日のミャンマーのサイクロンや今回の四川省の大地震といい、改めて自然の力を思い知らされました。私たちにとっても決して他人事ではなく、いつ何時身近で大地震が起こるとも限りません。

私どもの設計事務所は数多くの幼稚園や保育園、老人施設といった教育施設や福祉施設を担当させて頂いていますが、以前から子供たちや老人が使う施設については、強度を割り増しして設計を行うようにしています。
「安心して、子供たちを預けられる安全な園舎づくり」は一貫した設計コンセプトです。

今、現場が進んでいる西区の障害者施設も構造の強度を2割増しで設計を行いました。鉄筋やコンクリートが増えるため、もちろんコストに影響はありますが、自主避難が困難な人々が利用する施設なので、まず大きな地震に対しても倒壊しないことが要求されます。

天候にしても、以前に比べ気温の上昇や集中豪雨、突風など明らかに変化が見受けられます。建物の設計を行う際に今までは大丈夫であったと思われるディテールなども再検討をし、より自然災害に対する配慮を行うよう心がけています。

また、日比野設計では建物の耐震診断、補強設計も行っていますので、ご相談などお気軽にお問い合わせ下さい。







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